解析学特論2

前期 - 月曜 - 4限 - 2024年4月7日17:31

2023年度に実施された内容について述べる。
注意、この講義と同じ内容のものは2024年度には開講されていない。

この講義は、
・シンボルクラス
・擬微分作用素の演算
について主に扱った。
成績評価は1回分のレポート課題によって実施された。
(公式シラバスには3回程度のレポートを課すとあるが、実際に課された内容は上記のものであったので、きちんと授業に出席して正式な成績評価方法をメモするとよい。)
前提知識は、関数解析と緩増加超関数についての基本的な内容である。
これらの前提知識は解析学概論(1)と(3)で学ぶことができる。
さらに、局所凸位相線形空間に慣れ親しんでいるとなおよい(これは必須ではない)。
上記の前提知識を有していない場合レポート課題に苦戦する他、授業内容の理解にも困難が生じるので事前に復習しておくことを勧める。

擬微分作用素は主に線形偏微分方程式の解析に用いられる道具である。また、より発展的な応用例として非線形偏微分方程式に適用する研究や、幾何解析の研究などに応用されることもある。
本講義では、ユークリッド空間上の擬微分作用素について扱っているが、多様体上の擬微分作用素を考えることもできる。
これらのことから、偏微分方程式や幾何解析に興味があり、上述の前提知識をなんとか工面できる者は積極的に履修・聴講することをおすすめする。
ただし、大学院講義の宿命であるのか、必ずしも毎年開講されているわけではないことに注意。

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