実践数値計算

後期 - 金曜 - 3限 - 2025年1月31日16:11

単刀直入にいうとお勧めしない。特に電子情報の電気通信コース(電電)には、この授業を履修しないことを強く推奨する。受けたいなら潜った方が良い。

まず授業内容について。主に用いるのはC言語で、アルゴリズムに沿って、連立方程式、補完、LU分解、コレスキー分解、積分、微分方程式などを解く。初めの方はスライドを使っていたが、それ以降の授業は黒板にちょろちょろ書いて喋り倒す形式。授業の内容は教科書の内容にイメージを貼り付けただけのような感じで、板書もメモのような形。レジュメも特になく、とにかく中身がないなあという印象を受けた。一応噛み砕いて説明はしてくださるので、理解の助けにはなる。
とにかく教科書が曲者で、多次元配列の引数を強引に1から始めるために、わざわざポインタを使用している。これに鳥肌が立つ人は即座に回れ右してください……。著書自体はわかりやすくていいのだが、サンプルコードは先述の理由でやや読みづらい。

テストについて。テストは期末のみ。他には毎週の課題も成績に加味する。2024年度期末は大問3つ、うち2つは教科書のサンプルコードを穴埋めする問題、残り1つは説明問題の小問集。
多次元配列を1から始めるためにポインタを使っている、という教科書のサンプルコードを使用するため、ポインタに自信がない人はおそらくここでつまづく。試験範囲が教科書1冊分なのに対して試験が大問3つしかないので、復習や試験勉強がとにかく大変。C言語に自信がない人はそもそもC言語から学ばなければいけないので、そこもハードルが高い。

とくに電子情報コース(電電)の学生は、これ以降もおそらくあまり出番がない知識である。知っておいた方がいいに越したことはないが。知りたいのであれば履修せずとも授業に潜るだけで十分だと思う。また、木曜日の実験の課題に追われることになるので、週末はレポート作成のために時間を空けておくのが良いだろう。

以上の理由から、推奨しない。

4

コメント

まだコメントはありません