授業方針・テーマ |
テーマ【SDGsにおける放射線が貢献可能な領域】 持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは、国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標である。会員国全員17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っている。日本も積極的に取り組んでいる。 私たちは日常生活の中で、いろいろなものから放射線を受けて暮らしている。医療分野において、放射線はガン等の病気の治療(放射線治療)や、病気を見つけるためのレントゲン写真・CTスキャンなどで利用されている。また、工業分野や農業分野においても、自動車のゴムタイヤを硬くする、害虫駆除のための不妊化などに利用され、SDGsの達成に向け、放射線が貢献可能な領域にも多いと思われている。例えば、国際原子力機関(IAEA)は2015年~2035年にかけて、放射線治療への投資が、発展途上国における患者の合計2690万年もの寿命を救い、2,781億ドルの純利益をもたらす可能性があると試算している。また、原子力発電自体は発電時に二酸化炭素を排出しないことから、火力発電等に比べて地球温暖化防止の観点で優れている。 このようにSDGsの目標と原子力が果たす役割を考えると、非常に広範な範囲にて貢献が期待できる。このゼミナールを通して、放射線と私たちの生活の関わりについて知り、さらにSDGsにおける放射線が貢献可能な領域を考え、説明できる大学生として必要な能力・技能を養う。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
基礎ゼミナールで養ってほしい能力はコミュニケーション能力、情報活用能力および能動的学習姿勢である。 ・グループワーク(調査・議論・仕事分担)を通じてコミュニケーション能力を身につける。 ・SDGsおよび放射線のことを学んで、SDGsにおける放射線が貢献可能な領域を考えることによって、能動的な学習姿勢を習得する。 ・自ら決めたテーマに対して、調査し、まとめ、発表(表現)し、討論することで情報活用能力を養う。 |
授業計画・内容 授業方法 |
第1回:ガイダンス(授業方式や成績評価方法などについて説明) 第2回:発表のスキル紹介 第3回:自己紹介(課題提出:ビデオ作成、ピアレビュー) 第4回:自己紹介(つつき)PPTによる発表原稿の作成法及び文献調査の仕方 第5回:SDGsの紹介(聴衆交流練習) 第6回:キューリー夫人の一生 第7回:キューリー夫人の一生からみたSDGsとの関連(グループディスカッション) 第8回:放射線の入門 第9回:放射線の利用・グループ分け 第10回:「SDGsにおける放射線が貢献可能な領域」の調査(課題提出:テーマの提案書) 第11回:中間発表 第12回:中間発表のコメントによる追加調査 第13回:最終発表(1) 第14回:最終発表(2) 第15回:最終発表(3)およびレポート提出 |
授業外学習 |
情報収集、発表準備については、授業中だけでなく授業外でも必要に応じて活動が必要である。 |
テキスト・参考書等 |
特に指定しない。 |
成績評価方法 |
発表内容(30%)、ピアレビュー(20%)、課題(40%)、平常点(10%)により評価する。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
キャンパスが異なるため、オフィスアワーは設定しない。 質問等があれば下記へ連絡してください。
メール:weishan.c@tmu.ac.jp |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
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備考 |
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