授業方針・テーマ |
テーマ【人間の認知バイアスを知る】 「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ということわざが表すように,恐怖心や猜疑心を持ってものを見ると,実際には取るに足らないものであっても,恐怖の対象として見えてしまうことがあります。このことわざからも明らかなように,我々は出来事を常に正確に認識しているわけではなく,時として誤った認識を行ってしまうことがあります。本演習では,誤った認識へとつながる原因となる認知の偏り(認知バイアス)を知り,それを避けるための思考方法(クリティカルシンキング)を学ぶことを目的とします。また,これらの学習を通じて,誤解を与えないプレゼンテーションやコミュニケーションを習得することを目指します。 具体的には,認知バイアスやクリティカルシンキングの概要を学んだ後,教員が与えた事例や自ら探した事例をもとに,日常にあふれた認知バイアスを発見し,発表してもらいます。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
・人間の認知のバイアスを知ることで,合理的(理性的・論理的)で偏りのない思考ができるようになる。 ・人間の認知バイアスに関する事例の収集を通じて,授業内外で情報を能動的に探索する姿勢(能動的学修姿勢)及び情報の調査・収集能力(情報活用能力)を身につける。 ・人間の認知バイアスを知ることで,他者に誤解を与えない情報伝達能力を身につける(コミュニケーション能力)。 |
授業計画・内容 授業方法 |
【授業計画・内容】 第01回 基礎ゼミナールガイダンス 第02回 本ゼミナールの主旨説明,担当教員自己紹介,受講生自己紹介,グループ分け 第03回 担当教員による講義+実習(1) 第04回 担当教員による講義+実習(2) 第05回 グループワーク 第06回 グループワーク 第07回 グループワーク 第08回 中間発表会(各グループによるプレゼンテーションと質疑応答) 第09回 中間発表会(各グループによるプレゼンテーションと質疑応答) 第10回 担当教員による講義 + 実習 第11回 グループワーク 第12回 グループワーク 第13回 グループワーク 第14回 最終発表会(プレゼンテーションと質疑応答) 第15回 最終発表会(プレゼンテーションと質疑応答),レポート提出 ※履修者数,履修者の関心,既習内容によって,計画を若干変更する可能性がある。
【授業方法】 本授業では,教員による知識の伝達に加え,受講生間でインタラクションを行い,新たなアイデアを創発することを重視しています。このため,学生間のディスカッション・グループワークや授業外の課題が求められます。 |
授業外学習 |
授業内容やグループワークに関連した授業外の課題がある。 |
テキスト・参考書等 |
【テキスト】 教科書は特に指定しない。 必要に応じて教員が資料を配付する。
【参考図書】 ・Zechmeister, E. B., & Johnson, J. E. (1992). Critical thinking: A functional approach. Brooks/Cole Publishing Company.(ゼックミスタ, E. B.・ジョンソン, J. E. 著, 宮元博章・道田泰司・谷口高士・菊池聡 訳, 1996. 『クリティカルシンキング 入門篇』北大路書房) ・Zechmeister, E. B., & Johnson, J. E. (1992). Critical thinking: A functional approach. Brooks/Cole Publishing Company.(ゼックミスタ, E. B.・ジョンソン, J. E. 著, 宮元博章・道田泰司・谷口高士・菊池聡 訳, 1997. 『クリティカルシンキング 実践篇』北大路書房) ・Meltzoff, J. (2005). Critical thinking about research: Psychology and related fields. American Psychological Association.(ジュリアン・メルツォフ著, 中澤潤監訳, 2005. 『クリティカルシンキング 研究論文篇: 心理学と関連領域』北大路書房. ・楠見孝・道田泰司編 (2015). 批判的思考: 21世紀を生きぬくリテラシーの基盤. 新曜社. ・鈴木宏昭 (2020). 認知バイアス 心に潜むふしぎな働き. 講談社. ・鈴木敏昭 (2022). 私たちは思い込みから逃れられない:「認知バイアス」を正しく活用する方法. 総合法令出版. |
成績評価方法 |
授業態度や授業内課題などの平常点(20%),グループへの貢献および参加姿勢(20%),プレゼンテーションの内容(30%),レポート(30%)を評価の対象とします。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
オフィスアワーは設定していませんが,毎回授業終了後に可能な範囲で質問や相談を受けつけます。 また,事前予約の上,個別に対応することも可能です。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
・担当教員の専門については,研究室HP(https://k-inoue.info)を参照してください。 ・担当教員の研究室では,認知心理学や感情心理学に関する様々な実験/調査を行っています。これらへの参加は本ゼミナールの授業内容を理解する上でも有用です。ぜひご協力いただければ幸いです (https://k-inoue.info/?p=983)。 ・第2回に受講生による自己紹介を行います。受講生は3分程度の自己紹介を考えてきて下さい。 ・本ゼミナールは文系・理系を問わず,人間の認知や感情に興味をもつ学生の積極的な参加を期待します。 |
備考 |
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