授業方針・テーマ |
テーマ【ナノと社会】 ナノテクノロジーやナノサイエンスに代表される科学技術は、現代社会を大きく支えています。近年のAI技術も、科学技術の発展により半導体素子がナノサイズで集積化され、高性能な情報処理が可能となったことが背景にあります。このように、科学技術の発展が社会の発展を牽引していることは間違いありません。しかし一方で、研究競争における研究不正や、自動運転におけるトロッコ問題、安全・安心に関して科学者・技術者と社会との見解の乖離、AIの社会的課題など、ある科学技術分野の専門知識と技術だけでは解決できない社会課題が多くあります。本基礎ゼミでは”ナノ”を科学技術を象徴としたキーワードとして、科学技術と社会の関わりについて、特に、科学・技術の専門家の集団だけでは答えられない様々な課題について、自ら調査し、まとめ、発表することをいたします。それを通して、その課題の背景を理解し、現状の課題を多面的に把握し、将来の社会像について個人個人が考える切欠を提供することを目指します。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
科学技術と社会との関わりについての幾つかの話題に関して、主体的に調べ、まとめ、発表し、討論します。 ・グループ討論を通じて、コミニケーション能力を育成します。 ・インターネットなどをもちいた情報収集など、多様な情報を収集・分析し、まとめて発表することを通して、情報活用能力を養います。 ・テーマの選定から、情報収集、および発表やレポート提出を通して、能動的学習姿勢を身につけます。 |
授業計画・内容 授業方法 |
以下に示しているような話題に関し、はじめに教員が適時説明や参考資料の紹介を行い、その後、グループに分かれて具体的テーマ・調査項目を検討します。各個人が調査を行い、オンラインでのグループワークに臨みます。グループワークでは、調査項目や報告内容の再検討などの改善を行います。最終的にグループで報告内容をまとめ、オンラインでの発表会・討論を行います。教員や学生の間での討論を通して、理解を深めてもらいます。 ・ナノと現在 現代社会が直面している、科学技術だけでは答えられない課題について、調査・報告・討論を行います。例えば、科学技術の過度な競争により毎年生じる研究不正の問題、安全安心に関して原子力に関わる課題、科学技術の発展で生じている医療における課題など、様々な課題が挙げられます。テーマをグループで決めて進めます。 ・ナノと未来 今後さらに発展する科学技術によって直面するであろう科学では答えられない課題について予想し、調査・報告・討論を行います。例えば、自動運転におけるトロッコ問題、生命科学技術やAIの発展における倫理的課題など、様々な課題が挙げられます。昨年度は、生成系AIの課題について、調査・発表などをしました。テーマをグループで決めて進めます。
【授業計画】 第1回 基礎ゼミナールガイダンス 第2回 テーマ1の選定 第3、4、5、6回 テーマ1に関する調査&意見交換 第7、8回 テーマ1についての発表会
第9回 テーマ2の選定 第10、11、12、13回 テーマ2に関する調査&意見交換 第14、15回 テーマ2についての発表会
【授業外学習】 各テーマに関しての参考文献の学習、テーマに関する調査・報告・発表が必要になります。授業レジメについての予習や、レポートの提出などを予定しており、kibacoを活用して授業を行っていきます。 |
授業外学習 |
各テーマについての調査や、教員の指摘事項に対しての更なる検討や調査、発表に向けた準備をする必要があります。 |
テキスト・参考書等 |
各テーマに関して適時紹介します。 |
成績評価方法 |
5段階評価とし、調査や考察および発表内容などに基づいて評価します。 欠席せず、課題を普通にこなしている場合、4を基本とします。これに、発表内容・提出課題・参加態度・出席状況等により、加点・減点をします。正当な理由なく、4回以上欠席した場合、1とします。プレゼンテーション40%、発表用資料40%、提出レポート20%の割合で評価します。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
【オフィスアワー】金曜日1限をオフィスアワーと設定しています。またメールによる質問は随時受け付けます。 【連絡先】yanagi-kazuhiro@tmu.ac.jp |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
授業の実施形態は、オンラインでの討論やプレゼンテーションの実践。個人あるいはグループによる調査です。
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備考 |
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