Syllabus
シラバス照会

<< 最終更新日:2024年03月13日 >>
基本情報
科目種別 基礎科目群 授業番号 A0432
学期 前期 曜日
科目 基礎ゼミナール 時限 5限
担当教員 藤澤 理恵 単位数 2
科目ナンバリング
※2018年度以降入学生対象
GAA-101-3:全学共通科目

特別申請科目

担当教員一覧

教員 所属
藤澤 理恵 経済経営学科

詳細情報
授業方針・テーマ テーマ【働くひとのキャリアを理解するための理論や観点を知ろう】
キャリアとは、「簡単にいうと長期的な仕事生活のあり方に対して見出す意味づけやパターン」(金井, 2002)のことです。何らかの仕事をしていこうとするひとの人生にとって、キャリアは共通の関心事といえます。皆さんのなかにも自分事として、あるいは学習や研究の対象として、関心をもつ方がいると思います。
キャリアの時間軸は長く、一人ひとりの価値観や置かれた状況は多様であり、社会の変化の影響も受けます。そのように多様で動的なキャリアについて学び、客観的に研究をすることは、じつは難しいことです。誰もが人生に起こる出来事を先回りして体験することはできず、また自分のキャリアに特別な親しみがあるからです。そうであるからこそ、理論を学び、情報収集の方法を身に着ける意義が大きいといえます。
この演習では、働くひとのキャリアに関する理論や考え方を紹介する新書を輪読しながら、キャリアとはどのようなものか、どうすれば自分や他者のキャリアを理解したり考えたりできるかといったことへの初歩的な理解を目指します。
習得できる知識・能力や授業の
目的・到達目標
・発表やグループワークを通じて、他者に自分の考えを伝え、相手の意見や疑問等を理解し、自己と他者の違いを尊重しながらに協調的に活動する態度や方法を身につける(コミュニケーション能力)
・「自ら学び、考え、行動する」という能動的な学習姿勢を身につける(能動的学習姿勢)
・キャリアに関するひとの考えや、キャリアに影響を与えるものごとについての情報収集の仕方、適切な扱い方を身に着ける(情報活用能力)
・働くひとのキャリアを理解するために、理論などの専門知識を知る意味を理解する(情報活用能力)
授業計画・内容
授業方法
授業計画・内容
第1回 基礎ゼミナールガイダンス
第2回 発表 キャリアとは(テキストpp.20-34)/自己紹介/グループワーク 人生のメタファー
第3回 発表 キャリアを考えるための問い(pp.35-49)/グループワーク 自分にとって知っていること
第4回 発表 移行期・節目への着目(pp.52-66)/グループワーク これからの組織やキャリアのキーワード
第5回 発表 社会の節目を表すデータ(調べ課題発表)/グループワーク 調べ課題の振り返り
第6回 発表 節目の理論(pp.68-83、68-98、98-107)/グループワーク 節目の理論の理解
第7回 講義 インタビューの進め方/グループワーク インタビューの準備
第8回 実践練習 社会人ゲストへの節目インタビュー(後日、提出期限を設けてレポートを提出)
第9回 発表 キャリアのデザイン(pp.110-122、123-132、133-145)/グループワーク 節目をデザインするのは誰か①
第10回 発表 節目インタビューの報告(調べ課題発表)/グループワーク 節目をデザインするのは誰か②
第11回 発表 就職時の節目(pp.168-200)/グループワーク 企業の採用広報を味わう(調べ学習共有)
第12回 発表 生涯発達 ヤング(pp.202-218)/グループワーク ヤングの課題に対処するために
第13回 発表 ミドル(pp.219-232、233-243)/グループワーク ミドルの課題に対処するために
第14回 発表 シニア(pp.244-250)/シニアの課題に関するデータ(調べ課題発表)
第15回 ふりかえりとまとめ

授業方法
・書籍を輪読します。発表担当者はMicrosoft Power Point等で該当部分の内容を要約して発表します。発表者以外の人は一つ以上の感想・疑問を用意して授業に参加します。
・授業の後半はグループワークによって、前半の内容を深めたり、課題の準備を進めたりします。
・社会人のゲストをお呼びして、インタビューを実践する機会を一度設ける予定です。
・各回のおわりにリアクションペーパーを記入し、その日の学習を振り返ります。
授業外学習 ・各回に指定された書籍の箇所について、全員が事前に精読すること。発表担当者はMicrosoft Power Point等で該当部分の内容を要約して発表する準備をする必要があります。発表者以外の人は一つ以上の感想・疑問を用意して授業に参加する必要があります。
・調べ課題(公表されている統計や調査のデータを見つけてくる、身近な人にインタビューをしてくるなど)の指示をする回がありますので、次の回までに各自で発表・共有の準備をする必要があります。
・第8回で実施するインタビュー実践のあと、レポート課題を提出する必要があります。
・よいインタビューをするために必要だと思うことについて、自主的に学習することを推奨します。
テキスト・参考書等 テキスト(必ず購入してください)
金井 寿宏著 『働くひとのためのキャリア・デザイン(PHP新書)』 (PHP研究所 2002年) 定価 1,034円
成績評価方法 ・授業への関与 40%
└発表について :期限を守った提出、内容の適切さ、わかりやすさを評価する
└グループワークやインタビュー実践等への参加姿勢について
:自分の意見を伝え相手の疑問等を受け止める姿勢、他者の発言や理解を助ける貢献行動を評価する
・レポート課題 30%
└インタビュー対象者にとっての節目経験と、自身の考察についてまとめるレポート課題
:収集した情報を適切に分析・考察しているか、収集した情報をもとに自分の意見を述べているか等を評価項目とし、構成、論理性及び具体性を重視して評価する
・定期試験 30%
└キャリアについての基本的な知識が身についているか、演習で学習したことを踏まえて自分なりの考えを述べることができるかを確認する試験を実施する
:答案は設問の意図を理解して内容を的確に説明しているかを評価項目とし、構成、論理性及び具体性を重視して評価する
質問受付方法
(オフィスアワー等)
オフィスアワーについては授業の際にお伝えします。メールでの質問も随時受け付けます。
特記事項
(他の授業科目との関連性)
本演習では、自分から他者に関わる行動をとったり、ご自身で差し支えないと思える範囲での自己開示をしたりする場面が多くあります。他者や社会や未来に開かれた柔軟な気持ちでのぞんでいただきたいですが、同時に自己に誠実に向き合う態度も同じくらい大事です。外向的な性格でない方も、もちろん外向的な性格の方も安心して参加してください。キャリアという個人的なテーマを演習形式で扱うため、教室の場では相互に尊重し合う関わりを重視し、他者を攻撃したり否定したりするような発言は厳に謹んでいただきます。
特別な予備知識は必要なく、専門を問わず興味があれば受講できます。
備考