| 授業方針・テーマ |
テーマ【飛行機デザイン論】 飛行機をデザインすることは、性能を計算する前に、どんな形を「いい」と感じるかという、一人ひとりの美意識やセンスからスタートします。言いかえれば、飛行機のデザインは、物理法則にしたがって自動的に一つの正解が出てくるパズルではありません。多くの制約の中で成立しうるいくつものアイデアやコンセプトの中から、どれを選ぶかを決めていくクリエイティブなプロセスです。
そこでは、スピードや強度といった性能だけでなく、構造のわかりやすさ、操作のしやすさ、作りやすさなどが互いに影響し合い、すべてを同時にベストにすることはできません。最終的な形を決めるのは計算結果そのものではなく、何を強調し、どこで折り合いをつけるかというデザイン上の判断です。多くの形が理論的に可能であるからこそ、どの形を選ぶかには設計者自身の感覚がはっきりと表れます。飛行機のデザインとは、美の意識を手がかりに、制約の中で一つの形をかたちづくっていく行為なのです。
本講義では、小型飛行機の設計・製作・飛行を通じて、設計とは正解を求める作業ではなく、感覚と理性を往復しながら一つの形に収束させていくプロセスであることを学ぶ。工学的理論はその後に用いられる道具として位置づけ、まずは創造としてのデザインの本質に触れることを目的とする。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
● グループ討論や共同調査を通じて、豊かな人間関係を形成するために必要な力を身につける。(コミュニケーション能力) ● 「調査、まとめ、発表(表現)、討論」ための基本的な技術・能力を習得する。(情報活用能力) ● 「自ら学び、考え、行動」という能動的な学習姿勢を身につける。(能動的学修姿勢) |
授業計画・内容 授業方法 |
第1回 基礎ゼミナールガイダンス 本授業の目的、進め方、評価方法について説明する。あわせて、飛行機設計・製作を題材とする本ゼミナールの位置づけや、授業全体の流れを共有する。授業で取り組む模型飛行機の設計・製作の概要を説明する。受講生同士の自己紹介を行い、その後グループ分けを行う。以降の授業は原則としてグループ単位で進める。 第2回~第8回 グループワーク(航空機設計・製作を通じた演習) 各グループで航空機のデザイン方針を考え、主翼や尾翼の形状、全体構成などを検討する。簡単な理論説明を交えながら、実際に機体の製作を進める。設計・製作を通じて、形状の違いが飛行特性に与える影響を体験的に学ぶ。 第9回~第12回 グループワーク・ディスカッション(飛行テスト) 製作した機体の飛行テストを行い、安定性や操縦性を確認する。テスト結果をもとに、設計や調整についてグループ内および全体で議論し、必要に応じて改良を加える。 第13回~第14回 最終発表(ミッションを想定した飛行デモンストレーション) 各グループが想定したミッションに基づき、完成した機体の特徴やデザインコンセプトを発表する。あわせて、飛行デモンストレーションを行い、設計と実際の飛行結果の関係を振り返る。 第15回 まとめ 授業全体を通じて得られた学びを整理する。設計・製作・飛行という一連のプロセスを振り返り、飛行機デザインにおける判断や美意識の重要性について再確認する。 |
| 授業外学習 |
授業前準備として課題内容やわからない用語を調べる。授業後として当日の授業内容をまとめる |
| テキスト・参考書等 |
山名正夫・中口博 「飛行機設計論」 養賢堂 |
| 成績評価方法 |
授業内容のレポート、発表(準備・取組含む)(80%),平常点(授業態度・提出物の有無等)(20%)により、総合的に成績を評価する。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
授業時間前後またはメールで質問を受け付ける。連絡先は、ガイダンスで案内する。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
・設計に必要な、高校1年生で学習する程度の数学力を前提とします。 ・工学デザインや航空技術に関心があり、学ぶ意思があることが望ましいです。
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| 備考 |
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