授業方針・テーマ |
テーマ【経営学・会計学を通じて大学生活の基礎を学ぶ】 学部を問わず,大学での学びは①専門分野のインプット→②テーマ・問いの設定→③試験・レポートなどのアウトプットというサイクルが繰り返されることが一般的です。
大学の講義は①の一部を担っていますが,その他大半は自分でノウハウを築いていく必要があります。言い換えれば大学生活を通じて「勉強の仕方を勉強する」ことが求められます。本基礎ゼミナールは,勉強の仕方を勉強するために必要な「書くこと」と「読んで分析すること」の2点についての基礎を固めることを目的とします。
授業目的を達成するために,まずは③について,専門領域を問わない身近なテーマを題材にレポートや論文などの学術的文章作成の基本を学習します。次に①②について,教員の専門分野である会計学・経営学の基礎的な内容をインプットし,クラスでプレゼンテーション・ディスカッションを行います。
いきなり専門分野をインプットし,それを適切な仕方でアウトプットすることはとても難しいことです。その点会計学や経営学は,いかなるバックグラウンドを持っていたとしても,組織に所属する以上は実用性が高い学問ですので,実践しながら学ぶには最適な学問だと担当教員は考えています。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
[習得できる知識・能力] 1.学術的文章の作成方法の基礎を学ぶ。 2.専門科目の知識を習得し,論点を整理する。 3.学内で利用可能なデータベースの活用方法を習得する。
[授業の到達目標] 1.学術的文章の作法を平易な内容で実践することができる。 2.専門的な話題について他者にわかりやすく説明し,他者との議論の土台を作ることができる。 3.自身でテーマを設定した上で,簡単な分析や考察を行うことができる。 |
授業計画・内容 授業方法 |
[授業内容および計画] 上記の知識能力を習得するために,本ゼミでは主として以下の3項目を学習します。
・学術的文章作成の基礎 大学生活中に執筆する機会が多いレポートや論文には,日常生活の「書く」こととは異なる様々な作法が存在します。本ゼミでは,体裁や文章表現など学術的文章の基礎を学び,実践します。
・『ゼロからつくるビジネスモデル』輪読 専門書は分厚く,内容が難解です。内容をより効率的に理解するために,本ゼミでは経営学の入門書を「輪読」します。内容を理解した上で他者に報告し,ディスカッションすることで専門分野に関する理解を深めます。
・企業の財務状況の分析 企業は自社の経営成績や財政状態を,会計情報として公開しています。「あの企業は健全な経営ができているのだろうか?」「他の企業と比較して,儲かっているのだろうか?」といった問いを自分で設定し,分析する基礎的な方法を学びます。
第1回 基礎ゼミナールガイダンス 第2回 イントロダクション 第3~14回 ミニ講義,グループごとのプレゼンテーションとディスカッション 第15回 まとめ (具体的な内容については,履修状況を踏まえて決定します。)
[授業方法] 各授業回において,教員は前提となる知識についてミニ講義(30分程度)を行います。 学生には,講義内容や予習課題などに基づいて,プレゼンテーション,ディスカッションおよび課題レポートの作成を行ってもらいます。 |
授業外学習 |
授業時間以外に,下記のような準備・学習を要します。
・課題レポートの作成(約90分/回) ・グループでのプレゼンテーション準備(約120分~/担当回のみ) ・上記2つを行うために必要な資料の検索・読み込み(0分〜/個々人) |
テキスト・参考書等 |
・井上達彦(2019)『ゼロからつくるビジネスモデル』東洋経済新報社 ・『「会社四季報」業界地図2021年版』東洋経済新報社
上記のテキストは,都立大電子リソースから閲覧・一部印刷が可能ですので,購入は必須ではありません。 その他,使用する予定のテキストおよびデータベースについては,講義にて別途指示します。 |
成績評価方法 |
下記の割合で総合的に評価します。
40%:課題レポート(個人,グループワーク) 30%:プレゼンテーション 30%:平常点(発言・講義への貢献など) |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
原則として講義内で受け付けますが,研究室訪問(要予約)やメールなどにも対応します。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
受講にあたって前提となる科目や知識はありませんが,経済経営学部の他の講義を履修すると,より学習効果が高まるかもしれません。
学習する内容は基本的に経済経営学部経営学コースでの基礎レベルとなりますが,経済学コースや他学部の学生ももちろん歓迎します。 |
備考 |
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