授業方針・テーマ |
テーマ【人工光合成は実現できるのか?】 社会問題として、昨今の再生エネルギー利用の実現は大きな関心を集めており、化学燃料に依存しないエネルギ―源として太陽光の有効利用を実現する化学システムの技術開発が急務である。一方、自然界においては、植物などが太陽光を効率よく利用して糖(化学エネルギー)へと変換する「光合成」システムが用いられており、この光合成膜を構成するたんぱく質-色素複合体の構造と機能を理解することは、太陽電池などの高効率な光電変換機能をもつシステムの構築において重要である。さらには二酸化炭素をはじめとする高エネルギー化学物質へ変換するシステムと合わせて学習し、「人工光合成」の実現性について議論する。本ゼミナールでは、人工光合成に関わる科学技術の背景を学び、多様な視点に基づいてグループで調査・発表・討論を行う。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
光合成の要素反応について理解し、光合成膜中に存在する色素および化合物複合体によるエネルギー変換や触媒機能について学習することで、人工光合成に関する知識を深化させる。 人工光合成の実現に向けて太陽光を有効利用する技術の一つとして太陽電池や光エネルギーを変換するための光触媒、その他関連するエネルギー変換技術の開発状況について調査し、プレゼンテーション能力を習得する。
専門外のテーマについて能動的に議論する能力を習得する。 |
授業計画・内容 授業方法 |
【第1回目】基礎ゼミナールガイダンス 【第2回目】自己紹介とテーマ概要 【第3回目】光合成の光捕集構造と機能 【第4回目】光アンテナモデルと太陽電池 【第5回目】光エネルギーを利用する触媒と 【第6回目】グループ分けとテーマの課題選定 【第7回目】研究調査・グループ討論(1) 【第8回目】研究調査・グループ討論(2) 【第9回目】調査の中間報告 【第10回目】研究調査・グループ討論(3) 【第11回目】発表資料準備 【第12回目】各グループによる発表・討論(1) 【第13回目】各グループによる発表・討論(2) 【第14回目】各グループによる発表・討論(3) 【第15回目】総括 |
授業外学習 |
適宜、各グループ内で調査項目を分担して調べ、情報共有と議論をまとめて、発表準備をする。 |
テキスト・参考書等 |
特に指定しない。 |
成績評価方法 |
原則、レポート課題およびグループ討論への参加状況・調査内容のプレゼンテーション・質疑応答を総合的に評価し、成績に反映させる。討論における質問・コメントや議論への参加姿勢も評価する。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
メールにて事前連絡頂ければ、随時、受け付けます。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
講義室での対面講義が難しい場合は、Zoom等を用いてオンラインで進める場合がある。 PCかタブレット端末等を持っている方は持参してください。 |
備考 |
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