授業方針・テーマ |
公認心理師は、精神科医療で用いられる術語を理解したうえで、心理臨床上の知見を被支援者や他の専門職に伝えることが求められる。この領域を概観・体験することが本講義のテーマである。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
本講義は学部における公認心理師受験資格を得るための知識を習得できる科目である。授業を通じて主に下記を習得する。 ① 代表的な精神疾患の成因、症状、診断法、治療法、経過、本人や家族への支援について説明することができる。 ② 実際の事例を用いてグループで話し合い、協調的にコミュニケーションをとりながら、自分の見方を伝え、まとめることができる。
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授業計画・内容 授業方法 |
講義を行った後に、演習では医療場面で遭遇する事例を用いてグループワークを行い、ディスカッションの内容をグループ毎に発表する。その後、リアクションペーパーに自分の考えをまとめて提出する。
事例の資料はオンライン上で閲覧する。また、リアクションペーパーの記入や試験の回答は講義時間内にkibacoに入力するため、受講生は各自ノートPCを用意して受講する(心理学教室の事務室で借りることもできる)。
1. ガイダンス、精神疾患とは 2. 精神症状の分類 3. 精神症状の診断と心理検査 4. 精神疾患の治療と心理療法 5. 心の発達理論と防衛機制 6. 統合失調症スペクトラム障害 7. 双極性障害、抑うつ障害 8. 不安障害、強迫性障害、心的外傷およびストレス因関連障害 9. 解離性障害と身体症状症 10.パーソナリティ障害、パラフィリア障害、性別違和 11.神経発達障害 12.児童思春期の心理的問題 13.女性の心理的問題 14.高齢期における心理的問題、認知症、高次脳機能障害 15.まとめ・解説等
<2024年1月25日 更新> 授業日程が、8月22日(木)、23日(金)、24日(土)、に決定しました。 いずれも1~5限、教室は未定です。
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授業外学習 |
指定した参考書等を授業前に読み、専門用語について理解しておくこと。 |
テキスト・参考書等 |
授業内容のパワーポイントを7月中にオンライン上で公開する。各自プリントアウトしておくこと。
参考書:三村將・幸田るみ子・成本迅「公認心理士カリキュラム準拠 精神疾患とその治療」(医歯薬出版株式会社 2019年) 上島国利・立山萬里、三村將「精神医学テキスト 改訂第5版」(南江堂 2023年) |
成績評価方法 |
最終日の筆記試験70%、平常点(授業態度・リアクションペーパーの内容)30% 筆記試験では、基礎的用語の概念理解、およびそれらを用いた心理臨床的アプローチを説明する能力を検証する。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
質問がある場合は、講義後に可能な範囲で受け付ける。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
学部における公認心理師の受験資格を得るためには、本科目は必須である。またこのほかの関連科目の単位も取得する必要がある。3年生および4年生を主な対象に考えている。 |
備考 |
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