授業方針・テーマ |
【発達科学】乳幼児期の言語獲得過程を検討する方法には様々なアプローチがあるが、この授業ではとくに脳の発達と言語獲得の関係性に注目する。認知神経科学と脳機能計測に関する基礎的な知識を前提として、発達初期に固有な事象について学ぶ。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
脳と言語獲得に関する学術用語を正確に理解して、使用する能力。英語で執筆された学術論文を正確に読み、内容について自ら考える能力。発達期の脳の構造と機能に関する知識を習得し、その知識をもとに音声知覚と言語獲得について検討する能力。言語と発達に関する問題を設定して、自分の意見を発表できるようにする。 |
授業計画・内容 授業方法 |
後期:第1回 前期のおさらい、第2〜4回 脳の発達、第5〜7回 脳波を用いた音声知覚研究1、第8〜10回 脳波を用いた音声知覚研究2、第11〜14回 近赤外光脳機能計測装置を用いた音声知覚研究、第15回 全体のまとめ
出席者全員が文献を読んでから出席することを前提とする。発表と内容についての議論を中心として、講義と演習を織り交ぜて授業を進める。
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授業外学習 |
課題に取り組むとともに、必ず復習をしてノートにまとめること。 |
テキスト・参考書等 |
参考書: Mark H. Johnson with Michelle de Haan (2011) Developmental Cognitive Neuroscience, 3rd edition (Wiley-Blackwell) Angela D. Friederici and Guillaume Thierry (2011) Early Language Development (Wiley-Blackwell) 村上郁也編 (2010) イラストレクチャー 認知神経科学(オーム社)
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成績評価方法 |
授業における口頭発表と討論への参加(70%)、学期末の発表(30%)。 文献の内容を理解することとともに、研究発表の仕方を身につけることを評価する。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
授業中以外は、メールにて質問を受け付ける。メールアドレスは、開講時に指定する。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
【発達科学】の前期を履修していることを前提とする。眼球運動計測、脳波計測、近赤外光脳機能計測を用いた研究の文献を扱うため、【認知神経科学】、および、【脳計測科学】の両方を既に履修していることを要件とする。
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備考 |
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