| 授業方針・テーマ |
この授業では19世紀の哲学者F・ニーチェの思想・哲学を学ぶことを通じて、各々が熟慮を重ねて自分にとっての「問い」を見つけだすことを目指す。今回取り扱うテクストは、ニーチェの主著『ツァラトゥストラはこう言った』の序説と第一部である。テクストをもとにしたディスカッションが主となるので、受講者には授業への積極的な参加が望まれる。原則として日本語訳での講読となるが、必要があれば原文も参照する。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
・哲学・思想に関する基礎的な知識の習得(専門分野の知識・理解) ・問いを見つけだす発見能力の養成(総合的問題思考力) ・哲学的な問題について論じるための能力や姿勢の涵養(コミュニケーション能力、論理的思考力) |
授業計画・内容 授業方法 |
〈授業内容・計画〉 第1回 導入 第2回 「ツァラトゥストラの序説」前半部分 第3回 「ツァラトゥストラの序説」後半部分 第4回 「三段階の返信」「徳の講座」 第5回 「背後世界論者」「肉体の軽蔑者」 第6回 「情熱にひそむ喜びと苦しみ」「読むことと書くこと」 第7回 「山に立つ樹」「死の説教者」 第8回 「戦争と戦士」「新しい偶像」 第9回 「市場のハエ」「純潔」 第10回 「友」「千の目標と一つの目標」 第11回 「隣人愛」「創造者の道」 第12回 「老いた女と若い女」「毒ヘビにかまれる」 第13回 「子どもと結婚」「自由な死」 第14回 「惜しみなく与える徳」 第15回 総括 ※上の節題の日本語訳は講談社学術文庫版(森一郎訳)に依る。他の版では訳語が異なる場合があるので注意すること。
〈授業方法〉 受講者同士のディスカッションが主軸となる(初回の授業をのぞく)。教員は授業の冒頭に簡単な導入、終わりに総括をするほか、必要があればディスカッション中に適宜、解説も行う。 受講者には最低1回以上、レポーターを担当してもらう(受講者数に応じて、複数人で一回分を担当してもらうことや、一人が複数回を担当する可能性がある)。レポーターは担当となった箇所の要約、気づいたこと、疑問点・問題提起の書かれた資料を用意する。 初回の授業で担当の順番を割り振るので、受講者は必ず出席すること。発表の順番などは出席者が優先となる。 また、毎回リアクションペーパーを提出してもらう。リアクションペーパーへの応答は、その次の回の冒頭に行う(最終回に提出したものをのぞく)。提出してもらったリアクションペーパーの一部(あるいは全部)は、名前を伏せたうえでコピーして配布する。 |
| 授業外学習 |
【予習】 ・テクストの指定された範囲を通読して内容を把握しておくとともに、気づいた点や不明点、議論したいことをまとめておくこと。 ・レポーターの場合、要約、気づいたこと、疑問点・問題提起をまとめた配布用の資料を用意すること。 【復習】 ・ノートや配布資料を読み直し、不明点や改めて気にかかったことがあれば次回の授業で質問すること。 ・授業内で紹介した文献のうちいくつかを自分で手にとって読んでみること。 |
| テキスト・参考書等 |
【教科書】 ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』、森一郎訳、講談社学術文庫、2023年 ※すでにほかの訳を持っている場合、そちらを使用してもらっても構わない。また、ドイツ語原文については初回授業で紹介する。
【参考文献】 森一郎『快読 ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』』、講談社選書メチエ、2024年 村井則夫『ニーチェ―—ツァラトゥストラの謎』、中公新書、2008年 細川亮一『道化師ツァラトゥストラの黙示録』、九州大学出版会、2010年 ※その他の参考文献は授業内でその都度紹介する。 |
| 成績評価方法 |
レポート〔50%〕、リアクションペーパー〔30%〕、平常点(授業での発言、レポーター担当時に用意した資料)〔20%〕。
・レポートについては、講義内容をもとに自ら問題を設定し、それについて調査研究を行ったうえで、説得的な文章を書くことができているかどうかを評価する。なお、レポートを提出しなかった場合、成績評価の対象外となり、単位を取得することはできない。
・リアクションペーパーは、提出枚数と書かれた内容から評価する。書かれた内容については、授業で取り扱った内容について自分で理解したこと、疑問に思ったことをきちんと言葉にすることができているかをみる。名前だけ記入したもの、授業内容を全く反映していないものは未提出とみなす。公共交通機関の遅延などのやむを得ない事情がある場合をのぞき、20分以上遅刻した者はその回のリアクションペーパーを提出する権利を失う。なお、リアクションペーパーを10枚以上提出していない場合、成績評価の対象外となり、単位を取得することはできない。
・平常点は、授業への積極的な参加によって評価する。授業中の発言、レポーターを担当した回に用意した資料を評価の対象とする。授業中の発言は、頻度や内容の的確さ、独創性をみる。レポーターの資料は、要約の適切さ、気づいたことの独自性や説得力、自分が疑問に思ったことを言葉にする力をみる。また、20分未満の遅刻は、頻度と程度によって平常点の減点対象となる。なお、レポーターを一度も担当しなかった場合、成績評価の対象外となり、単位を取得することはできない。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
授業終了後、しばらくは教室内に残っているのでその際に受け付ける。 また、リアクションペーパーに記入すれば、授業中に全体共有して回答するか、あるいは授業後に個別に回答する。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
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| 備考 |
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