| 授業方針・テーマ |
この授業では、20 世紀ドイツで生まれた「哲学的人間学」という、人間とは何かを多角的に考える思想の流れを学ぶ。AI や遺伝子工学の発展によって「人間中心主義」が揺らぎ、「ポストヒューマン」という言葉が注目される今日、わたしたちはあらためて「人間とは何か」を問わざるをえない。 20 世紀前半にシェーラーとプレスナーが哲学的人間学を創始した時代もまた「人間の危機の時代」だった。彼らの思索は、人間を理解するための新しい枠組みを提示し、その後の多様な展開の基礎を形づくった。 本授業では、まずシェーラー、プレスナー、カッシーラーによる古典的議論を学ぶ。続いて、ゲーレンやブルーメンベルクによる刷新を取り上げ、そこから現代の技術的人間学へとつながる思想の流れをたどる。歴史的展開を踏まえながら、現代社会における「人間」の位置を考え直してみたい。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
・哲学的人間学を中心とした現代ドイツ哲学の歴史的展開を理解する。 ・人間という概念について批判的かつ多角的に検討することができる。 ・「人間とは何か」という問いに対して哲学史的なリソースを用いながら自分で考えることができる。
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授業計画・内容 授業方法 |
<授業計画・内容> 1 ガイダンス 2 サルの子孫、かたつむりの殻(ダーウィン進化論とユクスキュルの環世界論) 3 人間の世界は閉じていない(シェーラー) 4 他者ではなく他者と関わる(プレスナー) 5 人間はシンボルを使う(カッシーラー) 6 原初的な思考の回帰(カッシーラー) 7 人間は欠陥のある生きものである(ゲーレン) 8 制度がもたらす安心感(ゲーレン) 9 教育人間学(ボルノウ) 10 答えはないが行動しなければならない(ブルーメンベルク) 11 急場凌ぎの埋め合わせ(ブルーメンベルク) 12 補償するヒト(マルクヴァルト) 13 人間の飼育法(スローターダイク) 14 人間を超える人間(ポストヒューマンの時代における人間学) 15 人間はどこへ向かうのか 全体のまとめとフィードバック
<授業方法> 基本的に講義形式(パワーポイントを使用し、レジュメを配布する)。適宜、ディスカッション、討論、考察の時間を取り入れ、講師のモノローグにならないよう、双方向的な授業の組み立てに配慮する。毎回の授業の最後に、当該回の復習、および次回の予習となるような課題を提示する。学期末にはレポートを課す。授業中は積極的にノートテイクを行うこと。 |
| 授業外学習 |
復習:授業の内容を振り返り、適宜参考文献を参照しつつ授業課題に取り組むこと。(2時間) 予習:当該回の内容理解に資するような課題をあらかじめ課すので、それについて調査考察を行う。(2時間)
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| テキスト・参考書等 |
特になし(文献については適宜授業内にて紹介する) |
| 成績評価方法 |
レポート〔60%〕、平常点(授業課題)〔30%〕、積極的な質問や発言〔10%〕 ・授業課題の提出状況と期末レポートを中心に成績評価を行う。 ・ディスカッションでの積極的な発言や、主体的な質問については加点の対象となる。
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質問受付方法 (オフィスアワー等) |
授業後に対応する。また、初回授業時に案内するメードアドレスにて随時受け付ける。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
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| 備考 |
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