Syllabus
シラバス照会

<< 最終更新日:2025年03月26日 >>
基本情報
科目種別 専門教育科目 授業番号 F2156
学期 前期 曜日
科目 哲学特殊講義 時限 5限
担当教員 酒井 智宏 単位数 2
科目ナンバリング
※2018年度以降入学生対象
JHA-325-1:人文社会学部専門教育科目

担当教員一覧

教員 所属
酒井 智宏 人文学科

詳細情報
授業方針・テーマ 「ことばは(それが嘘でない限り)世界を映す鏡である」「ことばは(それが嘘でない限り)思考を映す鏡である」という素朴な理解がどこまで正しく、どこから間違っているかを考えることにより、「二人の人間が同じことを言う」とはどういうことか、「二人の人間が同じことを考える」とはどういうことかについて理解を深めます。具体的には、最初の2回程度で語と文の意味に関する基本事項を学び、第3回から言語相対論、グライスの語用論、真理条件的語用論、フレーゲ事例、双子事例、概念の不完全理解、概念の共有といったトピックを取り上げ、「二人が異なることばを使いつつ世界の同じ事態について語っている」「二人が同じことばを使いつつ異なることを考えている」可能性について考えます。
習得できる知識・能力や授業の
目的・到達目標
・「言語が異なれば思考も異なる」とはどういうことである/ないかを具体的に説明できるようになる。
・言っていないことが伝わるしくみおよび「明示的に伝えられること vs. 言外の意味として伝えられること」の区別についてどのような考え方が提案されているかを説明できるようになる。
・「同じ物事について同じことを述べる = 同じことを考える」という図式の問題点を説明できるようになる。
・コミュニケーションがうまくいく/すれ違うのはどういう場合かを部分的に説明できるようになる。
授業計画・内容
授業方法
【授業計画・内容】
第1回 語の意味と文の意味(1)
第2回 語の意味と文の意味(2)
第3回 言語が異なれば思考も異なる?: 言語相対論(1)
第4回 言語が異なれば思考も異なる?: 言語相対論(2)
第5回 言っていないことが伝わるしくみ: グライスの語用論(1)
第6回 言っていないことが伝わるしくみ: グライスの語用論(2)
第7回「言ったこと」と「言っていないこと」の区別: 真理条件的語用論(1)
第8回「言ったこと」と「言っていないこと」の区別: 真理条件的語用論(2)
第9回 同じことを言う/思考するとは?: フレーゲ事例
第10回 同じことを言う/思考するとは?: 双子事例
第11回 概念を理解するとは?: 概念の不完全理解(1)
第12回 概念を理解するとは?: 概念の不完全理解(2)
第13回 概念を共有するとは?: 信念帰属
第14回 概念を共有するとは?: コミュニケーションの成立要件
第15回 総括

【授業方法】
講義を基本形式とします。毎回の授業の最後または授業終了後に課題に取り組んでいただきます。提出された回答(のうちいくつか)を次回授業の冒頭に紹介し、議論します。授業中の質問等は常に歓迎します。
授業外学習 1. アップロードされた講義資料を見直す。
2. 講義資料末尾の課題に取り組む。
3. 参考文献(英語文献)の指定された範囲を読み、疑問点を明確にする。
テキスト・参考書等 テキストは使用しません。 授業の終わりに当該回までに投影されたパワーポイント資料をkibacoにアップロードします(授業開始前のアップロードはしません)。
参考文献は適宜kibacoを通じて配布します。本講義の参考文献は大半が英語文献です。
成績評価方法 平常点30%: 毎回の授業の終わりに提示される課題(毎回の講義資料末尾に掲載)に対して、授業の残り時間または授業終了後にkibacoを通じて回答していただきます。
期末レポート70%: 学期中に学んだ内容・思考法の理解度を確認するレポートを提出していただきます。課題の内容は学期最終回に提示します。完全な自由論述形式ではなく、持ち帰り試験に近い内容が含まれます。
質問受付方法
(オフィスアワー等)
授業後に受け付けます。あるいは課題提出時に別途質問を書き添える形でもかまいません。全体で共有したほうがよいと思われる重要な質問にはその場では回答せず次回以降の授業内容に反映させます。
特記事項
(他の授業科目との関連性)
予備知識は必要ありません。
備考