授業方針・テーマ |
《映画理論入門》 映画文化なるものを「思考の営み」として把握し、その営みの推移を辿ることで、映画をより良く「考える」ための基礎力を養う。映画に限らず、あらゆる文化的事象の基底には理論と批評が存在する。作者の純粋な「感性」から生み出された作品を鑑賞者が受容する、といった素朴で単線的な認識では、文化活動をとらえることは不可能である。本講義では、黎明期から現代に至る映画理論を概観することで、受講者一人ひとりが映画/映像文化に対して批評的な問題意識を持てるようになることを目指す。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
・映画理論についての基礎的な文献の存在とその概要を、ひととおり把握できる ・理論的テクストを「読む」ための基礎力を身につける ・視聴覚メディアを取り巻く種々の問題に関して、批判的に思考できる
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授業計画・内容 授業方法 |
第1回:イントロダクション——映画理論と向き合うために 第2回:初期理論——権田保之助、ヒューゴー・ミュンスターバーグ 第3回:クロースアップとフォトジェニー——ベーラ・バラージュ、ジャン・エプシュタイン 第4回:モンタージュ理論——レフ・クレショフ、セルゲイ・エイゼンシュテイン 第5回:映画の音楽を記述する——クルト・ロンドン、ハンス・アイスラー 第6回:複製技術時代の芸術——ヴァルター・ベンヤミン 第7回:アニメーション映画論——今村太平 第8回:映画とリアリズム——ジークフリート・クラカウアー、杉山平一、アンドレ・バザン 第9回:ヌーヴェルヴァーグと作家主義——フランソワ・トリュフォー、エリック・ロメール 第10回:映画記号論——ロラン・バルト、クリスチャン・メッツ 第11回:表層批評宣言——蓮實重彥 第12回:フェミニズム——ローラ・マルヴィ 第13回:古典的ハリウッド映画——デイヴィド・ボードウェル 第14回:アトラクションとニューメディア——トム・ガニング、レフ・マノヴィッチ 第15回:期末試験と解説 【授業方法】 講義形式。ただし、授業中の積極的な発言を歓迎する。 |
授業外学習 |
・配布された資料は必ず熟読すること ・課題として提示された映像資料は、事前に鑑賞しておくこと(鑑賞方法の詳細は、授業内で指示する) ・授業で得た知見を活かして、身の回りの映像文化に接してみてほしい
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テキスト・参考書等 |
テキストは指定しない。テーマに応じて資料を配布する。 |
成績評価方法 |
小テスト20% 期末試験50% 授業への取り組み30%
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質問受付方法 (オフィスアワー等) |
オフィスアワーは設定しない。質問がある場合は授業中の発言を歓迎するが、メールで連絡してもらっても構わない。メールアドレスは授業内で伝達する。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
過去に《映画理論入門》を履修した者は、この授業を再度履修することはできない。
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備考 |
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