授業方針・テーマ |
人は何かを意味することでさまざまな責任、コミットメントを引き受ける。同時に人は何かを意味しつつさまざまな責任、コミットメントを回避する。この授業では、否認可能性という概念を軸に、意味と責任・コミットメントの関係について考察する。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
近年言語哲学で注目を集める、コミットメントを中心概念とした意味理論、コミットメントの有無の基準となる否認可能性についての理論について学ぶことを通じて、言語哲学における幾つかの重要な基礎概念及びその応用可能性について学ぶ。言語哲学の専門的な文献を読む基礎的な能力を獲得できる。 |
授業計画・内容 授業方法 |
授業計画・内容:
第1回 意味と「そんなつもりはなかった」:表の意味と裏の意味 第2回 意味と言質 第3回 グライスの語用論1 協調の原理と会話の格率 第4回 グライスの語用論2 会話的推意の理論 第5回 会話的推意の誤解と文脈 第6回 意味の否認可能性1:認識的な否認可能性 第7回 SNSの言語行為と意味の否認可能性 第8回 意味の否認可能性2:認識的でない否認inな旺盛 第9回 犬笛とイチジクの葉 第10回 揺らぐ表と裏の境界線 第11回 聞き手にとっての意味 第12回 概念工学と意味の変化 第13回 意味の遊びと意味の交渉 第14回 発語内行為を工学する 第15回 ディスカッション:言語哲学は社会にどう貢献できるか
授業方法:基本的に講義形式。適宜グループディスカッションを行う。
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授業外学習 |
授業時に指示する課題に取り組むこと。 |
テキスト・参考書等 |
テキストは特に用いない。参考書は授業中に適宜指示する。 |
成績評価方法 |
授業内に4回程度出題する課題に基づいて評価する。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
授業用のslackワークスペースを用意する。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
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備考 |
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