授業方針・テーマ |
《西洋演劇理論の基礎知識》 古代ギリシアから現代演劇まで演劇には長い歴史があります。そしてその長い歴史に比例するように多様な演劇論が書かれてきました。その多様さは、演劇・舞台芸術というジャンルが、様々な国や地域、社会の歴史において多様に変化し、展開してきたことにも関連しています。 この授業では、作劇論(詩学)、観客論、俳優論、戯曲論、演出論、記号論、パフォーマンス論という観点ごとに、その理論的アプローチや言説を解説すると共に、それが生まれた歴史的背景について講義します。 最終的には、演劇・舞台芸術を総合的、多角的に考察するための考え方や、理論的視座を身につけることが目的です。
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習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
・演劇に関する様々な観点、理論的アプローチについて説明することができる。 ・授業で学んだ観点、理論的アプローチをもとに、舞台芸術作品を多角的に考察することができる。
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授業計画・内容 授業方法 |
この授業は講義形式で行われます。授業計画は以下のとおりです。
第1講:イントロダクション 第2講:作劇論①プラトンとアリストテレスの芸術観 第3講:作劇論②アリストテレスの『詩学』ミメーシスとカタルシス 第4講:作劇論③ボワローの『詩法』とオービニャックの『演劇作法』、古典主義の頂点 第5講:非アリストテレス的演劇の系譜:叙事的演劇、不条理演劇、メタシアター 第6講: 演技・俳優論①弁論術と演技の系譜 第7講: 演技・俳優論②ディドロ『俳優についての逆説』:無感性の演技論 第8講:演技・俳優論③俳優と人形、リアリズムとは? 第9講:まとめ、振り返り 第10講:観客論①劇場へ行くこと 第11講:観客論②劇の主役としての観客:受容論 第12講:記号論①演劇の体系とコード 第13講:記号論②ロラン・バルトの演劇論 第14講:パフォーマンス論: 行動の復元 第15講:まとめ、振り返り
※この授業は講義形式で行われます。 ※毎回授業後にコメントシートを提出して頂きます。 ※授業の進捗によって内容や順番が変更される場合があります。
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授業外学習 |
講義スライドをアップするほか授業時に参考書籍をお知らせしますので、それらをもとに復習や独習を行ってください。毎回の授業後にコメントシートを提出してください。
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テキスト・参考書等 |
参考書: クリスチャン・ビエ、クリストフ・トリオー『演劇学の教科書』(国書刊行会、2009) 山下純照(編)『西洋演劇論アンソロジー』(月曜社、2019年) 高山明『テアトロン:社会と演劇をつなぐもの』(河出書房新社、2021) その他、参考すべき書籍についてはその都度教室で指示します。
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成績評価方法 |
評価方法(毎授業後に提出するコメントシート50%、期末レポート50%) |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
オフィスアワーは特に設けませんが、質問がある場合は授業終了後またはメールで随時受け付けます。メールアドレスについては授業時にお知らせします。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
2022年度《西洋演劇理論の基礎知識》履修者は履修不可 |
備考 |
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