授業方針・テーマ |
近代フランスの食文化史 この授業では、19世紀~20世紀フランスの食文化を中心に、そのあり方を学びます。現代の私たちがフランスの食文化に対して持つ印象のルーツの多くは、実はこの時代にあります。空腹を満たす以上の価値を自国の食に見出していったフランス。なぜそうなったのかを考えていきます。
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習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
フランス史の流れとともに、フランスの食文化の変遷を理解できるようになること。また、意見の記述や発表、ディスカッションを通して自分なりに資料を考察できるようになること。 |
授業計画・内容 授業方法 |
第1回:授業の進め方、参考資料のご案内/日本においてフランスの食文化はどのように紹介されているか? 第2回:テーブルに「映える」料理(17世紀・18世紀) 第3回:「華やかな食卓」と言われるための要素の変遷(18世紀・19世紀) 第4回:美食を支える背景(この回以降は19世紀を中心に扱います) 第5回:「美食」は誰のものか?―レストラン 第6回:「美食」は誰のものか?―「おいしい」の基準の誕生 第7回:「美食」は誰のものか?―「おいしい」の評価の変遷(19世紀・20世紀) 第8回:高級料理の変遷(~20世紀まで) 第9回:映像資料視聴(※1) 第10回:報告会①(※2) 第11回:報告会② 第12回:文化としての「郷土料理」 第13回:郷土料理で巡るフランス 第14回:映像資料視聴 第15回:まとめ、(報告会予備日)
※1:映像資料視聴の回では、ドキュメンタリー映画、食を扱ったフランス映画を予定しています。(授業の進度により、実施変更の可能性があります) ※2:報告会とは、アクティブラーニングの一環として受講者の皆さんのフランスの食に関する興味関心を共有(発表)していただく機会です。授業内容にまつわることでも、ご自身の興味関心でも、フランスの「食」に関わる話題であれば広く歓迎しています。詳細は教室で案内します。 |
授業外学習 |
フランスの歴史や食文化にまつわる書籍や、テレビ番組などにぜひ積極的にアクセスしてみてください。おすすめのものは、授業中にも適宜紹介します。 |
テキスト・参考書等 |
授業用資料は毎回配布します。 参考図書 ①池上俊一『お菓子でたどるフランス史』、岩波書店、岩波ジュニア新書、2013年。 ②北山晴一『世界の食文化⑯ フランス』、農村漁村文化協会、2008年。 ③ジャン・ピエール=プーラン、エドモン・ネランク『フランス料理の歴史』、山内秀文訳、角川ソフィア文庫、2017年。
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成績評価方法 |
平常点(受講態度、リアクションペーパー、発表内容などの総合評価)…50% 期末レポート…50% |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
授業の最後に毎回リアクションペーパーを記入していただきます。感想はもちろん、ご質問があれば併せてぜひ書き込んでください。次の授業で可能な限りフィードバックします(質問多数の場合、いくつかピックアップの形になることもあります。ご了承ください)。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
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備考 |
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