Syllabus
シラバス照会

<< 最終更新日:2025年03月27日 >>
基本情報
科目種別 法学部専門教育科目 授業番号 G0505
学期 後期 曜日 水,水
科目 民法Ⅲ 時限 2限,4限
担当教員 桶舎 典哲 単位数 4
科目ナンバリング
※2018年度以降入学生対象

担当教員一覧

教員 所属
桶舎 典哲 法律学コース

詳細情報
授業方針・テーマ 民法典のうち、民法第2編「物権」の第7章から第10章および民法第3編「債権」の第1章について講述
する。
習得できる知識・能力や授業の
目的・到達目標
民法は、市民社会における関係を、権利と義務という要素で捉えている。そこでは社会全体が、人と物と
の関係(物権)と、人と人との関係(債権)とに分けて体系立てられる。ところが、社会生活上で起こる
事柄には、そのような区別はない。つまり、契約関係の成立により“債権関係”(特定の者に対して、一
定の給付を請求できる法律上の地位)は生じるが、契約の目的は、物権(客体である物に対する支配)対
象としないものの方が少ない。
そこで本講では、講学的体系よりむしろ実社会上の事象を正面から捉え、以下の局面にかかる法的問題に
ついて講述していく。すなわち、(ⅰ)健全な(任意の弁済による)債権の目的達成、(ⅱ)(任意の弁済が
なされないときに、法的強制力を頼みに)債権回収するための法技術、そして(ⅲ)債権回収の危険を回避
し不安を払拭するための諸制度〔担保付取引〕についてである。条文構成にこだわることなく、上記の局
面の順に解説していく方が、受講者のイメージがより育つと考えている。ただでさえイメージすることが
難しい金融・担保取引であることから、受講時に思い描くべきモデル提示に配慮した。
授業計画・内容
授業方法
【授業計画・内容】
第1回 Ⅰ イントロダクション
    1 民法三部の領域、債権法の基礎
    2 債権法の基礎
第2回 Ⅱ 決済――債権の目的とその実現(弁済)
    1 弁済(その1)――弁済の方法、弁済の迅速性
第3回 2 弁済(その2)――弁済の充当、弁済の提供
    3 弁済(その3)――弁済による代位
    4 弁済以外の債権の消滅原因
第4回 Ⅲ 債権回収――債権回収、責任財産の保全、債務不履行
    1 債権回収(その1)――債権譲渡(1) 債務者に対する対抗
第5回 2 債権回収(その2)――債権譲渡(2) 第三者に対する対抗
第6回 3 債権回収(その3)――債務引受・契約引受
    4 責任財産の保全(その1)――債権者代位権(1)
第7回 5 責任財産の保全(その1)――債権者代位権(2)
    6 責任財産の保全(その2)――詐害行為取消権(1)
第8回 7 責任財産の保全(その2)――詐害行為取消権(1)
    8 債権侵害に対する保護
第9回 7 債務不履行
第10回 8 債権者遅滞
    9 信義則上の義務
第11回 10 不履行・義務違反の効果――強制履行・損害賠償
第12回 Ⅳ 金融担保
    1 人的担保(その1)――分割債権関係・不可分債権関係
第13回 2 人的担保(その2)――連帯債務
第14回 3 人的担保(その3)――保証債務
第15回 4 相殺(その1)――意義・当事者間の効力
第16回 5 相殺(その2)――対世的効力(担保的機能)
第17回 6 担保物権法序説
    7 抵当権(その1)――抵当権の意義・および設定
第18回 8 抵当権(その2)――抵当権の効力(1) 抵当権の及ぶ範囲
第19回 9 抵当権(その3)――抵当権の効力(2) 優先弁済権
第20回 10 抵当権(その4)――抵当権の効力(3) 物権的請求権ほか
第21回 11 抵当権(その5)――法定地上権
第22回 12 抵当権(その6)――抵当権の処分
第23回 13 抵当権(その7)――共同抵当
第24回 14 抵当権(その8)――根抵当・抵当権の消滅
第25回 15 質権
第26回 16 留置権
第27回 17 先取特権
第28回 18 非典型担保(その1)――仮登記担保・譲渡担保
第29回 18 非典型担保(その2)――債権担保
第30回 Ⅳ 補足と総括

【講述内容の告知】
事前(その週の月曜日)に次回の講述内容の予告を、そして事後(その週の金曜日)には前回の講述内容の振り返りを、kibacoの「お知らせ」に掲載する。

【授業方法】 上記の授業計画に沿って講述していく。大教室講義であるから、講義時間中に受講生からのフィードバックをとることはできない。けれども講義は単なる情報提供のためのものでなく、教員が受講生に向けて考えるヒントを提供する思考作業のための場だと理解して臨んでほしい。よってその成果が問われる成績判定試験では、受講生に対して思考の形跡を問う“論述形式”の出題となる。

【対面・オンラインの別】 対面方式を採る。
授業外学習 各回の受講にあたり、kibacoのお知らせ掲載の「講述内容の告知」(各回につき事前・事後の計2回)を参照すること。
とりわけ、事後に掲載する「講義の振り返り」では、講述したポイントに加えて課題を提示することもある。
その課題を中心に自由に考察したのち、それら考察内容を言語化して文章として示すことができるようにしておくこと。
これらの作業により、不明な点・疑問点などが鮮明化する(他者に伝えられるようになる)ことが多い。
それら疑問点等について、受講者同士で共有して考察を深めるなり、以降の講義やオフィスアワー(アポイントメントにより調整)の機会を用いて講義担当教員に示すなり、自学自習を深化させることを期待する。
テキスト・参考書等 テキストは指定せず、ウェブで講義案を配布する。
参考文献は講義内で適宜指示する。
成績評価方法 定期試験(論述筆記試験)による。
評価基準は概ね下記のようになる。
問題発見能力(30%)
分析力・構成力(30%)
論理性・合理性・再現性(20%)
文章表現力(20%)
試験の実施方法(対面・オンライン)については、追って通知する。
質問受付方法
(オフィスアワー等)
【オフィスアワー】 オフィスアワーは特に設けず、質問などは随時受け付ける。メールで済む質問はもとより、対面での対応を希望する場合も、okesha@tmu.ac.jpに求める対応を伝えること。なお送信するメールアドレスについては、本学の学生専用アカウント(@ed.tmu.ac.jp)からの送信を勧める(迷惑メールフォルダーに落ちる危険を回避できることに加えて、ドメイン指定による受信フォルダーの振分設定をしているので、他のメールに紛れることなく比較的早く目に留まることから)。

〈対面・オンラインの別〉 質問者の希望や利便性に応じて、質問対応に関しては、‘対面’・‘オンライン’のいずれにも応じる。

【試験期間前および期間中の接触禁止】 なお、定期試験期間前については、私が担当する科目の試験実施日(複数ある場合は早い方)の1週間前から私の担当する科目の試験終了日まで、その科目を履修しているかに関わらず、全ての学生(大学院生を含む)は、一切の接触を禁じられる。こちらからの返信作業が、接触禁止期間にかかるメールについては、接触禁止が解けたのちに返信する。
特記事項
(他の授業科目との関連性)
ウェブ配付の講義案が大部となることから、受講中の端末(パソコン、タブレット、スマートフォン等)
の使用を許可する。
備考