Syllabus
シラバス照会

<< 最終更新日:2024年04月01日 >>
基本情報
科目種別 専門教育科目 授業番号 H434
学期 前期 曜日
科目 財務戦略論 時限 3限
担当教員 松田 千恵子 単位数 2
科目ナンバリング
※2018年度以降入学生対象
KMM-206-1:経済経営学部専門教育科目

担当教員一覧

教員 所属
松田 千恵子 経済経営学科

詳細情報
授業方針・テーマ 昨今の急激な環境変化は、企業が経営を考える上での財務の重要性を浮き彫りにしています。資本市場に相対していくための考え方や、経営に必要なコーポレートファイナンスの知識、経営資源を有効に獲得するためのM&Aのスキルやノウハウ、サステナビリティやESGなど、これからの企業経営に携わるうえで必須となる財務戦略の知識、世界で通用するコーポレートファイナンスの基礎と実践を学びます。また、経営戦略や組織運営など、隣接する諸領域との関連についても触れます。

企業経営において必要な「数字」面の知識を網羅的に取扱い、経営分析や企業価値評価などコーポレートファイナンスの諸知識を実践的に取り扱えるようになることを目標とします。
習得できる知識・能力や授業の
目的・到達目標
企業の過去・現在・未来を数字を通して把握するスキルを身に付けたうえで、企業経営の本質である企業価値についての理解を深め、企業が直面する様々な問題の解決を考えられるようになることを目指します。また、世の中で起きている企業の行動や戦略に関する理解とインサイトを深められるようになります。
授業計画・内容
授業方法
1. オリエンテーション−企業を巡る環境変化と財務戦略の重要性
2.  企業を見る眼を養う(1)-財務分析とキャッシュフロープロジェクション
3.  企業を見る眼を養う(2)-戦略策定とキャッシュフロー生成能力の向上
4.. コーポレートファイナンスの要諦(1)−最適資本構成と信用リスク
5. コーポレートファイナンスの要諦(2)−企業に対する期待収益率とその実現
6. コーポレートファイナンスの要諦(3)−現在価値の考え方
7. 企業価値の評価と向上(1)−企業価値評価手法の実践
8. 企業価値の評価と向上(2)−投資と財務の意思決定
9. 全社戦略と事業ポートフォリオマネジメント
10. 新規事業戦略とM&A・アライアンスの活用
11. コーポレートファイナンスと資本市場における理論
12. 企業経営と資本市場(1)−負債政策(金融機関・社債と格付)
13. 企業経営と資本市場(2)−資本政策(株式市場・配当と自社株買い)
14. 企業経営と資本市場(3)−市場の効率性と行動ファイナンス
15. 企業経営と資本市場(4)−企業統治とESG、SDGs
16 期末試験と講評

授業外学習 授業参加者は普段から内外のメディアを通じて、経済、金融市場、主要な企業に関する動きやニュースに関心を持ってフォローしておいて下さい。財務戦略は企業経営の重要な柱の一つであり、極めて実践的なものです。授業で学んだことは、すぐに現実の世界で使えると実感することができます。そのための時間を取ってください。授業内容だけでなく、こうした学びを通じて得た疑問等については、積極的にお応えします。
テキスト・参考書等 教科書として以下を使用します。購入は必須ではありません。
松田千恵子 『コーポレートファイナンス実務の教科書』日本実業出版社、2017年
各回の授業は、毎回パワーポイントの資料に沿って進めます。資料は前もってkibacoにアップしますので、各自ご用意ください。
成績評価方法 試験結果により評価します。
ミニケースとして課題を何回か出す予定です。課題の提出や積極的な質問については加点する場合があります。
講義への積極的な貢献を歓迎するとともに、場合により出席状況等を確認することがあります。


質問受付方法
(オフィスアワー等)
授業の前後に質問を受け付けます。メールでのアポイントを取って頂ければ随時面談も受け付けます。
連絡の方法やメールアドレス等を初回に説明の上、kibacoに掲示します。
特記事項
(他の授業科目との関連性)
簿記・会計の基本的な知識、財務諸表がおおよそ読める程度の知識を持っていることが望ましいです。
この科目は、金融機関等における金融業務経験、及び戦略コンサルティングファームにおける財務戦略立案・実行等の実務経験のある教員による授業科目です。
備考