授業方針・テーマ |
初年次教育の一環として、応用化学に関連したテーマを授業パート毎に設定し、その内容に関する集中的な演習および実験を通じて、大学での学びに必要となる「基礎的な学習スキル」や「能動的な学修姿勢」を身に付ける。また、在学中の授業への取り組み方や卒業研究に向けた学部3年間の過ごし方(キャリア教育)、化学実験を安全に行うための基本的知識や技術(安全教育)、科学に関連した文章作成方法(科学日本語教育)を習得する。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
・大学で学ぶ上で必要となる基礎的学習スキルと能動的学修姿勢を身に付けることができる。 ・在学中(学部4年間)の目標を明確にして、授業や演習課題に対して主体的に取り組むことができるようになる。 ・基礎的な化学実験を安全に行うことができるようになる。 ・実験テーマに対して自ら調査を行い、得られた実験結果についてグループ内で整理・議論することができる。 ・日本語で科学(化学)のレポートを正しく書くための基本的なスキルを身につける。 |
授業計画・内容 授業方法 |
授業計画 環境応用化学基礎ゼミナール1A 第1回 大学での学び方、授業ガイダンス 第2回 キャリア教育1(特別研究(卒業研究)発表を通して見る自分の将来像と研究室見学1) 第3回 科学日本語教育とキャリア教育2(科学に関したテクニカルライティングと研究室見学2) 第4回 安全教育とキャリア教育3(安全講習と研究室見学3) 第5回 まとめ 第6-8回 化学実験1
環境応用化学基礎ゼミナール1B 第1-3回 化学実験2 第4-6回 化学実験3 第7回 まとめ 第8回 前期の振り返り、夏休みの課題と過ごし方
授業方法 ゼミ形式による授業。1Aの第5-7回、1Bの第1-3、4-6回の実験は3グループに分かれて3つの実験課題に取り組む。実験課題の中では、実験以外にテクニカルライティング、プレゼンテーション、数値解析、化学系ソフトウェアの使い方を学ぶ。その後、グループ内で結果を整理して議論を行い、必要な文献調査を行った上で、最終的に各自で作成した実験レポートを期限(実験後の翌週13時)までに提出する。 実験課題ではWord, Excel, PowerPointを扱うので、全学共通科目「情報リテラシー実践I」のオンデマンド学習資料を使って、各自で基本的な使い方を習得しておくこと。また、化学構造式描画ソフトであるChemDrawは、事前の案内に従って予め自分のPCにインストールしておくこと。 実験課題では授業内容に応じて、各自のノートPCを持参することが望ましい(大学からの貸出制度もあり)。新規に購入予定の場合は、第1回授業の際にPC選定のアドバイスを行うので、それを踏まえてから手配すること。
授業外学習 授業内容に関連した配布資料やkibaco上の参考資料を事前に読んで予習しておくこと。実験テーマに関する学術的な背景や使用する薬品の安全性・取扱い方については図書館で事前に調べておくこと。 |
授業外学習 |
各回の授業内容で必要とされる予習、復習をして授業に参加すること。また、課題・宿題を複数課すため、これらを指定期限までに提出すること。 |
テキスト・参考書等 |
教科書:木下是雄「理科系の作文技術」(中公新書 1981年)定価756円、芝 哲夫「改訂 化学のレポートと論文の書き方」(化学同人1999年)定価1,836円、國安 均「化学英語101 リスニングとスピーキングで効率的に学ぶ」(化学同人 2007年)定価3,240円、 その他、必要に応じて資料を配布する。 実験テキストはkibaco上にアップロードされている。 |
成績評価方法 |
・全出席を原則とする(単位取得要件)。病気で欠席した際は診断書を提出すること。正当な理由なく欠席・遅刻・早退した場合は単位を認めない。 ・一週間の学習履歴(計15回)の提出のほか、授業テーマごとの達成度確認シート、期末自己評価等の全ての書類提出と、全ての課題のレポート等の提出で評価する(単位取得要件)。また、TOEICあるいはTOEFLのスコア(10月末まで)を提出することが単位取得の要件である。 ・成績はまず授業テーマ毎に上記の到達目標への到達度を5段階で採点(講義の理解度、各実験テーマの理解度やレポートの完成度を中心に評価する)した後、それらを平均して評価する。なお、提出物の遅延や記述の不備は減点となる。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
【取りまとめ担当】 柳下 崇 【オフィスアワー】 月曜2-3限(事前にメール連絡することが望ましい) 【連絡先】yanagish@tmu.ac.jp |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
【他の授業との関連性】 応用化学に関連した実験テーマを課すので、「環境調和化学入門」「エネルギー化学入門」「先端生命化学入門」を履修することが望ましい。 【その他】 環境応用化学科の新入生(再履修も含む)を対象としたコース独自の基礎ゼミナールであり、必修科目(年次指定科目)である。受講資格のある学生については履修登録されるのでWeb申請の必要はないが、初回授業を欠席すると履修登録されないので注意すること。また、実験の際には白衣と保護メガネを各自持参すること。なお、TOEIC、TOEFLはスコア提出期限(10月末まで)に間に合うように各自でテストを受けること。 |
備考 |
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