授業方針・テーマ |
薄肉軽量かつ応力外皮構造である航空宇宙機の構造およびその基礎理論を講議する。実際の航空宇宙機について、飛行条件と受ける荷重の関係、設計の考え方、飛行機構造を例にして概略を説明する。次に、航空宇宙機に多用される細長い梁や補強平板等の薄肉構造について、純曲げ、剪断曲げ、捩りなどの種々の荷重における解析理論について説明し、プレートガーターおよび補強構造の考え方と解析法である剪断場理論を学習する。また、トラスなどの骨組構造力学について力の釣り合い、エネルギー法による解法、変位の計算法についても説明する。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
実際の構造と基礎理論の間の関係に重点をおき、航空宇宙機構造以外にも適用できる能力を養う。 |
授業計画・内容 授業方法 |
第1回 イントロダクション 第2回 座屈強度①: 柱の曲げ変形座屈 第3回 座屈強度②: 平板の座屈荷重 第4回 座屈強度③: 平板の圧縮座屈後の有効幅 第5回 薄膜理論 第6回 一般シェル理論 第7回 円筒シェル理論 第8回 大たわみ理論 第9回 骨組構造力学①:序論、力の釣り合い式、静定トラス 第10回 骨組構造力学②:静定トラス、エネルギーを用いた変位の計算法 第11回 骨組構造力学③:不静定トラス、不静定内力とエネルギーを用いた解法 第12回 複合材料構造の力学① 第13回 複合材料構造の力学② 第14回 航空機構造の疲労と損傷許容設計 第15回 実際の飛行機の設計についてとまとめ
[授業方法]:講義を中心とした授業を実施するが、小テストを行う回もある。 |
授業外学習 |
第14回,第15回は,実際に飛行機の設計に従事する外部講師による講義である. |
テキスト・参考書等 |
教科書:小林繁夫、「増補新版 航空機構造力学」、プレアデス出版、定価4500円+税 |
成績評価方法 |
平常点20%、小テストまたはレポート30%、期末試験50%の割合で評価する。 正当な理由がなく4回分以上欠席した場合は、原則として成績評価の対象としない。 試験については、講義内容の基本的理解ができているかを確認する。 小テストについては、演習問題を解き、回答の説明を聴くことにより、直近の講義内容の理解を進める。 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
[オフィスアワー]:原則として、毎週火曜日の4時限とする。これ以外の時間に担当教員に会いたい場合には、事前にメールでアポイントを取ること。 [連絡先]:ayakot@tmu.ac.jp |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
材料・構造分野科目 [他の授業科目との関連性]:履修希望者は、原則として3年前期の『弾性力学』を履修済みであること。 |
備考 |
|