授業方針・テーマ |
脳は、外からの感覚入力がなくても、意識的に難しいことを考えなくても、神経活動が自発的に生じる。ぼんやりと心がさまようときに活発化する脳のネットワーク、「デフォルト・モード・ネットワーク(Default mode network: DMN)」は、およそ四半世紀前に発見されて以来、自己意識、意味表象、創造性、未来思考など、様々な視点から研究されている。この授業では、DMNに関する研究の歴史と最新の知見について、英語原著論文の読解を通して理解する。 |
習得できる知識・能力や授業の 目的・到達目標 |
・ 高次認知機能に関する脳科学の知見を習得する. ・ 論文・専門書をよみこなす能力、自分の理解を発表する能力を身につける。 ・ 精神・神経疾患との関連に重点を置くため、言語聴覚士など、脳機能障害に関連した臨床の専門職に必要な知識の一部を習得できる。
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授業計画・内容 授業方法 |
第1回: ガイダンス 第2−3回: DMNの概論 第4−5回: DMNと記憶 第6−7回: DMNとセルフ 第8−9回: DMNと意味 第10回: 動物のDMN 第11−14回: DMNと精神・神経疾患 第15回: まとめ 【授業方法】: 講義をはさみながら、受講者がテキストの担当箇所について発表する機会を儲ける。他の受講者が、その発表について質問、議論しながら読解を進める。 |
授業外学習 |
配布される論文・テキストなどの資料を事前に読んで参加する。 |
テキスト・参考書等 |
テキスト・参考書は適宜指定。 |
成績評価方法 |
平常点(授業への参加・発表)50点、期末レポート 50点 |
質問受付方法 (オフィスアワー等) |
質問・連絡等がある場合はrhashimo@tmu.ac.jpまでメールしてください。 |
特記事項 (他の授業科目との関連性) |
前期の精神神経科学を履修するか、あるいはそれに相当する認知脳科学・臨床脳科学に関する知識、および論文・専門書の読解力を必要とする。 |
備考 |
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