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超ざっくり言うと、受講している講義をきちんと理解すると貰えるものです。出席・提出物・小テスト・テストなど「きちんと理解したか」の評価基準は講義によって様々ですが、評価基準の6割を取ることで単位を取得することができます。卒業には各学部/学科によって異なりますが、少なくとも124単位以上が必要です。
一般に90分/1コマとして、半期の講義は1コマ2単位、実験は2コマ2単位です。講義と実験で単位数が違う理由は後述の一単位の基準と卒業基準を読んでください。
欠席は半期15週で4回までです。
注意点として、全学必修科目「Practical English」は1コマで1単位です。
大学設置基準は法律で定められています。
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=331M50000080028
(e-GOV法令検索リンク)
第二十一条では1単位を「45時間の学習を必要とする内容を標準とする」と定めています。
第二十二条では「授業期間を35週間にわたることを原則とする」と定めています。
が授業期間は半期15週、通年30週で構成されることがほとんどです。
2単位15週間の講義では90時間の学習を必要としています。このうち、30時間は授業時間、60時間は自習時間として計上されています。
……ここで、1コマ90分×15週=22.5時間で授業時間足りてねぇじゃねぇか!!!と思う人は勘がいいです。なんか慣例として1コマ90分を2時間として計上するようです。
で、結局何が言いたいのかというと、講義が1コマで2単位もらえるのに実験はなんで2コマで2単位なの!?という話がこれで説明がつきます。
講義は30時間の講義に60時間の自習としていますが、実験は60時間の実習に30時間の自習としているんですね。実際は実験レポート書いている時間は30時間超すらしいですが。
たまに四半期で1単位の講義もありますが、15時間の講義と30時間の自習で構成されていると考えましょう。
更に単位取得には条件があります。
めちゃくちゃ大変ですが真面目に受けていれば大丈夫だと思います。
もちろん流行り病で出席停止期間の場合は欠席にカウントされません。
いわゆる「あの教授出席取らないから出席しなくていい」というのは、出席を取らないなら欠席しててもバレないから。まぁでも教授によっては突然出席取ったりするので真面目に出席することをお勧めします。
「楽単」は教員の評価基準が甘々な講義であり得ます。 出席取らない上にテストが簡単!オンデマンド授業でレポート出すだけでOK!とか割とあるらしいですよ。
第三十二条では「卒業の要件は百二十四単位以上を習得することのほか、大学が定めることとする。」と定めています。
最低124単位を取っていれば、そのほかの卒業基準は任意に定めてよいので、大学・学部・学科によって卒業基準が異なります。「必修科目」「選択必修科目」や、130単位以上修得していないと卒業できないなど様々です。
履修とは、正確に言うと規定された課程を修得すること(=単位を取ること)なのですが、一般に履修登録をすることを履修と呼称しています。
履修登録は、受講したい講義の単位を取るために必要です。履修登録をしないと出席をしていても単位がもらえません。
いわゆる「潜り」は履修登録をせずに講義を受講することです。
弊学では履修登録をCampus Squareというシステムを用いて履修登録を行います。
また、いくらでも履修登録ができるわけではありません。CAP制度と言い、学科によって年50単位まで、など上限が定められています。あまりにもたくさんの科目を取ると、各授業への理解度が低くなってしまうためです。
一部の学部にはCAPがありませんが、「一年で130単位取ってやるぜ!!!」とかすると後述のGPAが酷いことになるのでお勧めしません。
教職課程を取る場合はCAPがなくなる場合もあります。
~~教職課程を取って教職課程を放棄することでCAP制度をブッチする裏技はあるらしいですがやめた方がいいです。~~
Grade Point, Grade Point Averageの略です。いわゆる評定と平均評定ですね。
ここで注意してほしいのが、成績表示とGPは異なります。以下の表を参照してください。
成績表示 | 成績証明書の表示 | 単位 | 成績評価基準 | 100点法(目安) | Grade Point |
---|---|---|---|---|---|
5 | 秀 | ○ | 到達目標を十分に達成し、きわめて優秀である。 | 90点以上 | 4.0 |
4 | 優 | ○ | 到達目標を十分に達成している。 | 80~89点 | 3.0 |
3 | 良 | ○ | 到達目標を達成している。 | 70~79点 | 2.0 |
2 | 可 | ○ | 到達目標を最低限達成している。 | 60~69点 | 1.0 |
1 | - | × | 到達目標を達成していない。 | 59点以下 | 0.0 |
0 | - | × | 評価の対象とならない。 | 0.0 |
東京都立大学公式サイト「成績評価基準」より https://www.tmu.ac.jp/university/kyouikujouhoutop/legal-matters/gakusyuutop/seisekikijun_h30.html
成績表示1は、定められた基準の6割に満たない場合、 成績表示0は、出席が足りていない場合に表示されます。
学科によっては研究室配属に、就職の際にもGPAが評価される場合があります。いい成績を取っておいて損はありません。
GPAではなく累計GPが評価される場合もあります。
計算方法が面倒臭いので例を挙げましょう。
1単位が不可、1単位が良、2単位が不可、2単位が可、2単位が秀、4単位が優を取ったとします。
評価 | GP | 単位数 | GP*単位数 |
---|---|---|---|
不可 | 0 | 1 | 0 |
良 | 2 | 1 | 2 |
欠席 | 0 | 2 | 0 |
可 | 1 | 2 | 2 |
秀 | 4 | 2 | 8 |
優 | 3 | 4 | 12 |
累計 | 12 | 24 |
GPAは(GP×単位数)/履修登録した総単位数で計算されるのでこの場合はGPA=24/12=2.0
ですね。
累計GPは、GP*単位数
なので24になります。
ちなみに1単位は半期実践英語、2単位は半期科目、4単位は通年科目(第二外国語、法学部科目等)に多いです。 1単位の科目に関しては成績が悪くてもそこまでGPAに影響しませんが、4単位の通年科目で悪い成績を取るとかなりGPAに影響しますし、一度下がったGPAは中々上げられません。
書いている人はこの仕組みがあまり好きではないです。大学って講義を沢山取って積極的に学習していく場なのに、GPA制度のせいで講義を少なく楽単を大量に取ることでGPAをゴリゴリ上げる人の方が、たくさんの講義を真面目に難しい科目に取り組んでGPAが低い人より評価されるのは間違っている気がします。まぁ上手く履修(登録)計画をすれば、学外での活動をしながら無理なく卒業できる仕組みでもあるので一概に悪いとは言えないのですが……